活動内容

フォトボイス・プロジェクトは、東日本大震災発災で被災した女性たちが、写真を通して自分たちの喪失の経験や感情をことばにして共有し、自分の経験の意味を考えたり、地域や社会の問題を話し合う場を作ることを重視しています。さらに、写真と「声」を通して、よりよい防災・減災、災害対応、復興に向けて発信していくことを支えることを目的としています。

フォトボイス・ミーティング伝える・発信する・展示・報告会(集い)アーカイブ・写真集制作フォトボイスの手法を広める調査・研究・提言活動記録

 

フォトボイス・ミーティング
具体的な活動内容として、写真を持ち寄っての、小グループによる反復的な話し合いの場であるフォトボイス・ミーティングがあります。

フォトボイス・ミーティングは、写真を持ち寄り小グループによる反復的な話し合いを通して、メンバーの女性たちが喪失の苦しみや痛み、気づきなどを語る場でもあり、また、語りあいの中で共感を得たり、自己の経験の意味を考えながら、相互交流や理解、相互援助も生まれています。これらが喪失の苦しみや痛みからの回復につながっています。フォトボイスの手法の詳細に関しては、当HPの「フォトボイスとは」をご覧ください。

伝える・発信する・展示・報告会(集い)
話し合いを基に、社会に伝えたいメッセージ(「声」)を時間をかけて練って作り、写真とともに発信しています。写真と「声」は、見る人・読む人に、被災の実情や、その苦しみ・痛み、その後の生活のありさまを視覚とことばの両方によって、より効果的に伝えることが可能です。

報告会(集い)は、フォトボイスに関心ある一般参加者と各地のフォトボイス・グループのメンバー、あるいは各地からの参加者同士が、写真と「声」について語り合い交流を深める場です。それをとおして、フォトボイス・グループのメンバーの苦しみや痛みに対して広く共感を得ながら、よりよい今後の防災・減災や災害対応、復興について考えることにもつながってます。

 

さらに、より多くの人々に周知してもらうための活動として貸し出し展示写真集制作、アーカイブ構築学会などにおける活動に関する報告などがあります。また、多くの人に、より深くフォトボイスのミーティングを理解してもらい、フォトボイスを普及していくために、フォトボイスのファシリテーションを学ぶファシリテーター養成研修も実施しています。