参加メンバーが撮影した写真を持ち寄ってグループで話し合い、自分の経験や心情をもとに伝えたいメッセージ(「声」)を作ります。
写真と声を展示したり、インターネット上で発信したり、スライドショーやビデオを作ったりなど、さまざまな媒体を通して、参加メンバーは自分の経験や気持ちを伝えたり、地域や社会の課題や問題を指摘します。
社会問題に直面している人、特に社会的に弱い立場にある人々の視点を政策や支援の現場に反映するために、フォトボイスの手法がよく使われます。
フォトボイスを、参加型アクション・リサーチの手法として開発したのはCaroline Wang, Dr. PH(当時ミシガン大学の公衆衛生学の教授)です。1990年代はじめ、中国雲南省の山間部に暮らす62人の女性が参加しました。
このプロジェクトの目的は、 a) 自分たちの生活を自分たちの視点で記録し考える 、b) 自分たちの状況・環境について知識を高める、c) 地域の保健・健康の課題を政策に関わる人に伝えることでした(p. 185)。
このフォトボイスという手法は、海外では、その後さまざまな社会問題の解決にむけて、特に社会的に弱い立場におかれた人々の声を伝え、人権の向上をめざすために有効な参加型の方法として幅広い分野で用いられています。
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