伝える・発信する~展示・報告会(集い)~

フォトボイス・プロジェクトに参加しているメンバーの女性たちは、ミーティングを重ねる中で、自分たちの状況や考えを広く社会に伝えたいと思うようになってきました。プロジェクトでは、フォトボイス・グループメンバーによる効果的な発信の方法として、国内外の様々な場所や機会において展示・報告会(集い)を実施してきました。展示報告会(集い)は、ばらばらに開催することもありますが、双方を組み合わせて実施した場合に、より効果的に撮影者(フォトボイス・メンバー)の方々と来場者が感情や情報を共有できることがこれまでの経験からわかってきました。

 

●展示

各メンバーが、写真と「声」を通して広く社会に伝えたいと思う写真を選び、(フォトボイス・ミーティングで話し合っていない写真を選択することもあります)フォトボイス・ミーティングで話し合った内容も加味して「声」(メッセージ)を作ります。

その過程においても可能な限り、ファシリテーターが同席し、参加者が撮影した写真の背景や伝えたいメッセージをより効果的に表現できるようサポートします。展示用にパネル化された写真と声は、2015年1月現在で、およそ200セットを数えます。展示会では、写真と「声」をパネルにして掲示するだけでなく、撮影者である各地のフォトボイス・メンバーが来場者に写真や声について直接説明します。

現在、プロジェクトが主催する展示会の他に、貸出展示も行っています。展示に際しては、展示の目的や展示場にあったテーマを設定し、効果的にテーマを表現しうる写真と声を選択し、その都度組み立てるという方針をとってきました。

また、声の多くは、海外で日本語を教える教員とその学生たちの協力を得て、英語とフランス語に翻訳されています。 これまでミシガン大(アメリカ合衆国)とパリ第7大学(フランス)での展示会に加えて、海外の学会でも写真と声を紹介しています

 

●報告会(集い)・ワークショップ

フォトボイスに参加しているメンバーの女性たちが、自分自身の考えや状況を多くの人々に直接伝えることのできる場です。同時に、各地で活動するフォトボイス・グループのメンバーが顔を合わせ、お互いの状況を話し合うことのできる貴重な機会でもあります。

詳しくは、活動記録をご覧ください。