目標17 持続可能な開発を推進する手段の強化と、世界的なパートナーシップの活性化

 目標17は、持続可能な開発を推進するために必要な資源やアプローチを多面的にカバーしている。その内容は、ODAなど開発途上国への国際的な支援にとどまらず、科学技術イノベーションに関する南北協力、南南協力及び地域的・国際的な三角協力や、公平な多角的貿易体制など多岐にわたっている。この他にも、公的、官民、市民社会のパートナーシップ、政策協力、環境に配慮した技術の開発、信頼できるデータ(データは、収入、性別、年齢、人種など各国の状況に即した様々な属性ごとに分類されたものであるべきと明記されている)の重要性も指摘している。
 ベルテルスマン財団・SDSN*による「持続可能な開発報告書2024」は、日本の目標17の達成度について「重要な課題がある(Significant challenges)」であるという評価を下している。

*持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(The UN Sustainable Development Solutions Network)