目標16 平和で包摂的な社会、正義へのアクセス、効果的で責任のある包摂的な制度

 目標16は、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築するということである。達成目標(ターゲット)には、「すべての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる」、「子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する」、「国家及び国際的なレベルでの法の支配を促進し、すべての人々に司法への平等なアクセスを提供する」などがある。
 さらに、説明責任や参加型の意思決定を確保し、基本的人権と自由を保障することも含まれる。東日本大震災の復興の過程において住民に対し十分な説明責任が行われてきただろうか。
 政府による「SDGs実施指針」の2019年改訂版では「17のゴールと169のターゲットは統合され不可分のもの」、2023年改定版では「SDGs は全体として一体で不可分」ということが強調されている。平和、公正、の包摂的な社会は、目標 1から目標15の達成なくして実現しない。
 ベルテルスマン財団・SDSN*の「持続可能な開発報告書2024」は、日本の目標16の達成度について「課題が残る(Challenges remain)」という評価を下している。「重要な、あるいは深刻な課題がある」のではないだろうか。

*持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(The UN Sustainable Development Solutions Network)


広島

8月に広島平和記念公園に行って来ました。
30年ぶり二度目です。
今回は一度目とは違う思いで広島の街を歩きました。
あの日から70年ほど経ち、街は繁栄していますが、
何とも言いようのない重苦しさを感じました。
広島と福島。
過ちはもう二度と繰り返して欲しくないです。
子どもたちの未来のために。

マリリン
広島県広島市広島平和記念公園 2016年8月 撮影


意味のないアンケート

何回も来る、県外に出てる被災者向けのアンケート。
何を書いても状況が変わらないから、アンケートに答えるのも
嫌になってきた!!
故郷(ふるさと)からの便(たより)は、
ほとんどが私にとって意味がなく感じてしまう。

M
東京都下仮設住宅 2014年9月 撮影


ガラスバッジは何のためなのか

原発事故後、個人の被ばく線量を測るため市民に
ガラスバッジ(個人被ばく線量計)が配られた。
しかし、ガラスバッジ を身につけている人はほとんどいなかった。
市はガラスバッジの着け方を市民に教えていないし、
つけているかどうかも問題にしなかった。
こうして市民の“安心”と“健康管理”のために税金が使われ、
”科学的”データが収集された。
でも、なかには将来誰かのために役立つと願って、
測定に協力していた人もいる。

市は、住民が自主的に除染することを「奨励」した。
避難も、除染も、自己判断… 結局、市民は切り捨てられた。
ただ健康管理という名目で”科学的”データがとられただけだった。
いったい誰のために、何に、使うのですか。

ストラップには「がんばろう日本!」と書いてある。
何をがんばれというのですか。

ake
福島県伊達市 2015年8月 撮影