目標13 気候変動や自然災害の影響への対策

 気候変動や自然災害の影響への対策は、地球全体の課題である。目標13の達成目標(ターゲット)のひとつは「すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応力を強化する」である。このターゲットは、災害大国の日本にとっては急務であり、さまざまな対策がとられてきた。しかし、東日本大震災後の防災や復興計画の策定や実施において、住民の意思やニーズがどれだけ反映されているのか、など課題は多い。
 政府による「SDGs実施指針」(2023年改定版)は、「我が国として、脱炭素の取組と同時に、強靭なエネルギー需給構造への転換を含めたエネルギー安全保障を強化する。環境と調和のとれた食料システムの確立を図りつつ、食料安全保障を強化する」と述べている。一方、ベルテルスマン財団・SDSN*による「持続可能な開発報告書2024」は、化石燃料の燃焼やセメント製造にともなう二酸化炭素(CO2)排出量などを問題視し、目標13 の達成度について前年同様「深刻な課題がある(Major challenges)」という最低評価を下した。

*持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(The UN Sustainable Development Solutions Network)


水害で上がった放射線の数値

2019年10月の台風19号は郡山市に大きな被害をもたらした。
私たちのNPOの事務所も逢瀬川(おうせがわ)のそばにあったため、約1m床上浸水。
水が引いてからそばの花壇の土の放射線を測ったら、通常は0.08~0.2マイクロシーベルトなのに0.3を
越えて高かった。市に連絡して台風で被害を受けた
場所の線量を市が測ったが、高くはないと問題にされなかった。

ゆき
福島県郡山市 2019年10月 撮影


がけくずれ

ここが地域避難所?
くずれているよ!!
誰決めたの?

H.Yamamoto
宮城県仙台市 2014年5・6月


大自然の脅威

子どもの頃、海水浴や海藻取りで遊んだ、いわば私たちに
とってのホームグランドです。
津波で歩道橋が落ちてしまいました。自然は科学よりも強い!


岩手県宮古市鍬ヶ崎(くわがさき)蛸(たこ)の浜 
2012年1月 撮影


被災地を生きた長靴

がれきがいたるところにあって、水がひかない。
長靴は必需品。でも、なかなか手に入らない。
避難所で見つけて手にいれた白い長靴。
がれきを踏みしめ、海水をかきわけ、
多くの人の足となり被災地をかけまわった。
それは海外からの研修生が使っていた水産加工会社の長靴。
感謝。

ユッピー
宮城県女川町 2014年11月撮影