
目標12には「2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物資やすべての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する」や、「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する」などの達成目標(ターゲット)が掲げられている。経済発展のための大量生産・大量消費は、これらの達成目標と真逆の行為にあたる。
ベルテルスマン財団・SDSN*による「持続可能な開発報告書2024」では、多量のプラスチックごみの輸出量が問題視され、目標12 の達成度について、前年同様「深刻な課題がある(Major challenges)」という最低評価が下された。達成目標である「健康や環境への悪影響を最小化する」ためには、プラスチックごみの輸出量削減のみならず、福島第一原発事故による汚染廃棄物の処理が不可欠であるのは誰の目から見ても明らかであろう。
*持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(The UN Sustainable Development Solutions Network)
住宅敷地内の放射性廃棄物


中間貯蔵施設、最終処分場が決まらず、各家庭の廃棄物は
庭先に積まれたまま数年が経過。
廃棄物の詰まった袋がコンクリートの容器からはみだしている。
中には袋から草が生えている場合もある。
こんな状態がいったいいつまで ?山桜
福島県郡山市 2016年7月 撮影
地産地消!は、崩れた

311が起こり、地産地消を当たり前のこととしてやってきていた生活も食料の確保もすべて吹き飛んだ。
2012年春に避難場所を東京の西側に移した。那須の時期ではないのに放射能検査をしていない食料を手にすることができなく、
唯一西側での栽培物のナスを買うことしかできなかった。
おかげで、避難させた息子は春でも冬でも季節じゃないナスばかり出されてナスが大嫌いになった。
水もわざわざいろいろ調べて安全と思える非加熱の水を手に入れて飲む生活。
地産地消は土地が汚染されて机上の論理となり果てた。
今は、夏のナスを、近郊のところで取れたのを息子が大きくなり遠方に行ったために存分に食すことができるが、あの月日は戻せない。gusyo
東京都 2024年7月 撮影 2024年11月 声作成
瓦礫(がれき)といわないで
津波のあと、集められて、見上げる高さの「瓦礫集積所」
近づいてみると どれもこれも 生活で使われていたもの
一つひとつに、生活野歴史がああった。
暮らしていたこの場所にさらされて、
瓦礫なんて言ってほしくない。
Tamami
宮城県多賀城市 2011年7月 撮影 2024年10月 声修正